土日で廻れる鶴見十二ヶ所①

其の一    狛犬の里

 鶴見には町を守り、飼い主を守る狛犬が存在します。狛犬がいる場所は鶴見緑地にあるパートナードッグタウンです。パートナードッグタウンでは、保健所やブリーダーから預けられた保護犬と呼ばれる犬を譲渡しています。彼らは殺処分や捨て犬を免れた犬です。

    今回はそんな保護犬たちの前途が明るくなるよう、最寄り神社の古宮神社が狛犬に任命しました。このことにより、町を守る力と引き取り手を守る力が与えられました。これを機にパートナードッグタウンのもう一つの名前を「狛犬の里」と命名。

    狛犬たちを撫でたり、一緒に写真をとると運気があがると言われています。生の狛犬は鶴見以外には中々見つからないはず。狛犬に会えるのはとても貴重で縁起の良い体験になるはずです。


其の二    古宮神社

 古宮神社には勝負運、福徳開運の御利益がある息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)、大願成就の御利益がある誉田別命(ホンダワケノミコト)が祀られています。これは恋だけでなく、受験や大仕事など全ての勝負ごとに御利益がありますが、古宮神社には浜の大太鼓と呼ばれる太鼓があります。かつては大阪京橋まで響いたと言われるほどの轟音です。1783年に造られたこの大太鼓を参拝時に叩くことができます。太鼓には邪気邪念を祓う力があり、恋には欠かせない純粋な気持ちを整えて祈願することで、告白、婚約、婚約相手実家への御挨拶など、恋の大事な節目で最良の結果を掴んで下さい。

八十八福の扇寿(せんす)

    日本で古宮神社だけの縁起物があります。それは「八十八福の扇寿」と呼ばれるものです。扇子の表には88ものご利益が書かれており、その言葉通りのご利益があります。
    この扇子が邪気を祓い、良い風を起こすことで、物事が好転していくとして、当神社の名物として地元住民にも親しまれています。


 この大太鼓の逸話として、新築一戸建て相当で譲ってほしいと実際に申し出た人がいたと言われてる大変貴重な大太鼓です。叩くととても立派な音を放ちます。

 昔、この太鼓が一度2階の高さから落とされたことがありますが、その衝撃にも耐えたほど丈夫なものです。

 こうした太鼓を叩けることは、他では機会のない体験かも知れません。その音と心が澄んでいく様子を実感してみて下さい。



其の三    八幡神社

 延久4年(1072年)が当神社の起源で、末社には正一位菊永稲荷大明神(ショウイチイキクナガイナリダイミョウジン)が祀られています。お稲荷様は商売繁盛の御利益で知られていますが、本来は生産の神様です。

 ここのお稲荷様は御利益が出るのが早いと評判です。このお稲荷様に対し、子どもを授かりたいと参拝することは、少なくとも明治時代には既に盛んでした。当時、人々は次々と子どもを授かったそうです。今においても、宮司が子どもに恵まれなかった方にお稲荷様への参拝を勧めると、数ヶ月後には御利益の報告に来られる方が多くいらっしゃいます

 正一位菊永稲荷大明神様を御祭神している社。奥に進むと参拝できます。鈴の裏では、親狐と子狐の彫り物があります。

鈴の裏をみれば親狐と子狐が遊んでいる様子が分かります。

 この親狐と子狐が子宝を運んでくると言われています。参拝時に狐の親子を確認頂き、お稲荷様に想いをお届け下さい。


其の四    比枝神社

 安永5年(1776年)に建立。大己貴命(オオナムチノミコト)が祀られ、住まいや土地に恵まれる住居守護の御利益があります。実際に比枝神社のある今津地域は、何世代もの家族と時間を過ごしてきた強固な家屋が数多く存在します。古来より、比枝神社に地鎮祭を頼んだ住まいは長寿となり、一家繁栄すると言われています。

 当神社は放出の阿遅速雄神社と共に、大阪市都市景観委員会の審議を経て、都市景観資源に登録されています。当神社の珍しい特徴として、境内神社に歯神之宮があり、そこには健康長寿の御利益がある少彦名命が祀られています。全国でも珍しい歯の健康の御利益がある社です。

大己貴命(オオナムチノミコト)

 別名、大国主命(オオクニヌシノミコト)。日本の国土を開拓し、農業、商業、医療の御神徳を持つ神様です。大己貴命は古事記では180の子どもを設け、6柱の妻神がいたと記されています。このことから、縁結びに所縁のある神様として知られ、男女の縁だけでなくあらゆるご縁を結ぶと言われています。

金目の獅子舞

   神社では日本でも非常に珍しい3D(立体)で描かれた一辺2.7mの獅子舞の巨大絵が比枝神社に奉納されています。

   日本において、獅子舞はめでたいものとされ、災難除けや厄除けの力があると言われています。獅子舞に噛まれることで無病息災や賢明の御利益があると言われています。  

    絵左下にしゃがんでポーズをとれば、3Dの獅子舞が豪快に頭を噛もうとする臨場感あふれる光景の完成です。この比枝神社でしか体験することのできない3D巨大獅子舞をぜひ訪れてみて下さい。

其の五    阿遅速雄神社

 建立は不詳ですが、延長5年(927年)にまとめられた延喜式神名帳に記されている式内社です。鶴見区で一番古い歴史を持ち、一番大きな神社です。土地を開き、民に耕耘の業を授けた国造りの神、阿遅金且高日子根神(アヂスキタカヒコネノカミ)が主祭神として祀られています。格式高い神社として、また草薙の剣が放たれた地として、その歴史を訪ねるために多くの人が参拝に来られます。

 境内北側に菖蒲神池があり、仁徳天皇が病の時、当神社の主祭神である阿遅金且高日子根神が夢枕に立ち、「皇居の東にある菖蒲池を祭れば病が消える」というお告げを受け、その通りにしたところ、忽ちに病が消えたと言われています。

 菖蒲神池に建つ境内末社の「道祖神社」です。水はもうありませんが、池のほぼ中央にある中の島に、道祖神を祀る石祠が建てられています。

 当神社の菖蒲神池が、節句に菖蒲を祀り無病息災を祈る風習の発祥地であると言われています。

 伊勢神宮に向かうお陰詣りが大流行した時代にお陰灯篭と呼ばれる灯籠が多く造られました。

 当神社のお陰灯籠は慶応4年(1868年)に造られましたもので、大阪市内では当神社のみ唯一現存します。2010年に大阪市指定有形民俗文化財に指定されました。


 当神社では「阿遅速雄神社の大楠」と呼ばれる楠木が有名で、樹齢千年を超える楠木で樹高16メートル、幹周り6メートルの巨木です。大阪府により天然記念物に指定されています。

 大楠は一度、大正時代の落雷で半分以上の幹を失いました。普通は枯れてしまうのですが、それでも青々と茂るその生命力に、健康を祈る人々の姿が後を絶ちません。柵の間からはみ出て伸びた根があり、訪れた人々はその根に触れて帰られます。


其の六    笑福路

    「笑う門には福来る」をもじって、「笑う人には福来る」をテーマとした『笑福路』という通りを放出みゆき通商店街に作りました。小学生未満の子どもの面白ポーズとキャッチコピーの入った29本(2=ふ 9=く で福)の幟(のぼり)が立てられた通りです。大阪の企画らしく「笑わせる」がテーマです。それぞれの幟はどれも自然とクスッと笑ってしまうものばかりです。笑うことで福と心身の健康を一度に手に入れてみてはいかがでしょうか。